| 文福のおいやんストーリー |
| ●大相撲秋場所初日、横綱貴乃花関、469日ぶりの勝ち名のり!! 世界中?が注目した大一番の相手が、我らが東関部屋の新小結、角界のロブコップ、売り出し中の高見盛関。ジェシー高見山関が部屋を興した時(3年後に曙関が入門)から出入りさせて頂いてる私は、この取組を見ながら、先代貴ノ花─高見山の好取組、横綱曙─貴乃花の同期ライバル対決をオーバーラップさせました。 ●場所前これ又、東関の米びつ(ホープ)潮丸関の新入幕祝賀会で、静岡に行きました。高見盛の小結、潮丸の幕内のダブル昇進に、親方はジェシースマイルで「喜びも2倍!!2倍!!」二人をきたえて強くした曙親方の両側に立った関取に「もうちょっと早う上って来たら、こうして横綱の太刀持ち、露払いが出来たのに・・・」と私が言うとすかさず曙親方「いや、俺がもうちょっとがんばったら良かったよ。早くやめちゃって・・・」これには場内大爆笑。 ●そんな曙派の私でも、この15日間、貴乃花関には心から熱い声援を送りました。大相撲全体の事を考えて・・・。それにしても、横審のセンセイ方、ちょっと勘違いしてませんか。元々横綱審議委員会には、引退勧告や何勝しろとノルマを課せる権限はないはずや!!横審総見のけいこで相撲をとれへんかったからって何や!!相撲をとらずに大事をとったんや!!本場所にそなえてね!!今まで国技をささえて来た平成の大横綱にゴチャゴチャ言わんと、横でシ〜ンと見守ってやってよ。ヨコシンなら・・・。 ●相星決戦を制した武蔵丸関も立派でした。兄弟子であり相談相手の和歌乃山関が、優勝パレードで旗手をつとめてくれたのも、同郷のおいやんとしてうれしかったよ。この貴乃花関が「土俵の鬼」と化した感動の15日間。私は12日目に両国国技館に行きました。 ●貴乃花関が登場する約3時間前、又一つ大きな感動の一番を生で見届けました。 寺尾関と貴闘力関の対戦。この一番、負けた方が十両の座を失うというきびしい一番。両関取、控えに座っている時も、ジッと目を閉じ何思う・・・。審判員の席には、両関取の師匠であり、父、兄でもある二子山親方、井筒親方、しきりに目頭を抑えて座っている。ハッケヨイノコッタ。両者一歩も譲らず激しいつっぱりあい。どちらも決して引かない攻撃相撲。力尽きて土俵に落ちた貴闘力関。幕内優勝、しこ名の通り敢闘賞10回(史上1位)19年間一度も休まず務めた19年間の土俵人生。万感胸に迫り汗と涙にくれながら花道を去り、勝った寺尾関も千秋楽860回目の勝ち名のりで23年間の有終の美を飾り引退。関取在位110場所(史上1位)等数多くの記録を残しつつ・・・。 ●この元関脇の二人に加えて元幕内で貴乃花関から金星も奪っている湊富士関も引退。本当にお疲れさまでした。永い間夢と感動をありがとう!!それにしても幕内からぞろぞろ入ってくるお客さん、ほんまにもったいないよ。十両最初の一番、あの貴闘力─寺尾戦は、私の思い出に残る名勝負になりました。 「いちもん新聞 第46号」より抜粋 |