文福のおいやんストーリー

文福のおいやんストーリー
落語笑売37年目の私は、今年の10月1日記念の日を迎えます。あの吉本興業から家内興業に転じて20年「(有)文福らくごプロモーション」旗揚げの記念日です。今から繁昌亭をおさえて、この日はパーッとにぎやかに御礼を込めた催しを考えてます。そんな節目の年の元旦に私、あの長寿の怪物名物番組「笑点」にでたー ! ! 東西大喜利でおなじみの東京レギュラーの師匠方に対して、上方は長老笑福亭松之助師、ボインは〜で一世を風靡した月亭可朝師、あと笑福亭鶴光師、桂きん枝、桂小枝の兄弟弟子と。濃いな〜。
しかしこんなマイナーで有名人恐怖症の私が、なぜわざわざ花のお江戸の日本テレビまで呼んでもらえたのでしょう。それは昨秋、「林家木久蔵、きくお親子襲名披露パーティ」に出席させて頂き、司会の春風亭昇太、林家たい平両師から紹介され、東京の噺家さん大勢の前で一世一代の河内音頭を歌ったのを「笑点」のスタッフの方が見ていてくださり、この度の出演となったわけで…。やっぱりわざわざ東京まで馳せ参じたかいがありましたな〜。
めったに縁のない日本テレビに入り廊下を歩いていると、正月番組の収録に来られたのか、あでやかな着物姿の眞鍋かをりさんとすれ違いました。色紋付羽織ハカマ姿の私を見て、一応あやしいものではなく芸能人だろうと思って下さり、やさしく「ごくろうさまです」とお声をかけて下さいました。
木久蔵改め木久扇師匠が「『イヤ〜ン、バカ〜ン』と唄いますから、一緒に踊って下さい。そしてあの河内音頭を歌って下さい。こちらものりますから…。」とうれしいお言葉。一応、文福らしさは出したものの後でああ言うたら良かった、こう言うたら良かった〜とええ答えがどんどん出て来ましたが、まあーオンエアーはかなりカットされてるでしょう。トホホー。(この原稿は放送前に書いてます)
翌日東京から新幹線で京都へ。弟子のまめだとぽんぽ娘が迎えてくれて、3人で丹波の園部で「文福たぬき一門会」主催は地元の障害をおもちの皆さんの「住み良いまちづくりをすすめる会」の皆さん。落語や相撲甚句、河内音頭、大喜利と芸をやりたおした。やっぱり生はええな〜。実はこの寄席のご縁は「きょうされん」(略称、共同作業所全国連絡会)障害をかかえながらも、作業所等の施設でみんながんばっています。
実は、きょうされん30周年の記念の映画が今年公開されます。ジェームス三木先生の脚本で「ふるさとをください」。私のふるさと和歌山に「麦の郷」という施設があり、ここをモデルにした心あたたまる映画で、なんと私は上映実行委員長をたまわり、各地でPR活動をしているのです。今年は今までの感謝と恩返しを心にきざみ、「ふるさと寄席 文福一座」をさらに一ヶ所でも多く展開したいと思います。ギャラはなんぼ高うてもかまいません ! ! んなあほな ! !



明けましておめでとうございマウス ! ! 今年は夜もねずみけいこし、落語に熱チューし、一チュー懸命がんばりマウス ! ! なんのこっちゃ。まぁ大きな仕事ができなくても、コマネズミのようにチョロチョロと小商いでもして笑売繁昌といきたいですね。
今号は久しぶりに五代目文枝一門の系図を表紙にご紹介しましたが、繁昌亭効果かNHKのドラマ「ちりとてちん」の影響か、ニューフェイスが増えました。あやめさんの所にさろめちゃんというべっぴんさんが入門しましたが、私が責任編集をまかされております(社)上方落語協会誌「んなあほな」にも系図が出ており、こちらは200人を越える現在の上方の噺家が出ております。新しい名前もぎょうさん増えました。
ニューフェイスといえば、大相撲初場所の番付けに新十両として5人が太い相撲字でのりましたが、その中でも私と同郷の木村山関、彼の師匠は元関脇と栃乃和歌の春日野親方。師弟そろって紀州人。そして、親交のある阿武松部屋(元関脇益荒雄)から八木ヶ谷改め若荒雄(わかこゆう)関。化粧まわしに大根杏の晴姿。楽しみやな〜。
いろんな問題でゆれにゆれた昨年の角界。又、アラさがしばかりする週刊誌やワイドショーの連中。もっとええ所も紹介して、国技を盛り上げなあかんで ! ! 落語も相撲も貴重な文化、大いに世界中にひろめて行きましょう。

「いちもん新聞67号より抜粋」