| 紀州のおいやん 東南アジアへ進出 |
| ●4月4日付のサンケイスポーツの芸能面に市川新之助さんと米倉涼子さんの京都でデートの記事や、芦屋雁之助師匠の舞台復帰の記事よりうんと大きく写真入で、「桂文福東南アジア進出!!」という記事がのり、本人もびっくり。さっそくコピーをしまくり知り合いに配りました。 ●私のふるさと、紀の川平野の桃源郷で行われました「桃山まつり」の満開の桃畑を目にやきつけた翌日、7日に私は気持もピーチピーチで、関西空港からシンガポールへ飛び立ちました。おりしも重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で空港も人が少なく、旅行者はマスク姿が目立ちました。 今回の目的は、なんと海外でのレコーディング。かっこいいでしょ。松田聖子ちゃんや宇多田ヒカルちゃんみたいでしょ。 |
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| ●実は私の後輩の落語家、笑福亭鶴笑君がシンガポールに住んで、もう四年目になるのですが、彼は但馬の山東町出身で、八鹿高校を出た後、各地をフーテンの寅さんみたいにまわり、後に、六代目笑福亭松鶴師匠に弟子入りし、最初は但馬なまりで上方落語の古典等で苦労をしましたが、私も紀州なまりを逆に生かしたり、河内音頭や相撲甚句等をとり入れたユニークな落語家の先輩として、彼の事が気になっていました。 ●やがて彼は手作りの人形を使ってのパペット落語や、立体落語のパフォーマンスで海外に進出、私は大阪をとび出して日本中を巡る「ふるさと寄席」を主宰していますが、彼は世界中をとびまわる事に成功しました。 私は彼にいいました。「但馬人から地球人になったな〜」。誰一人知り合いのいないシンガポールへのりこんで4年目、彼はすばらしいスタッフにめぐりあい「劇団鶴笑」を旗上げし、淡路島ほどの土地に三万人いるシンガポール在住の日本人の方々を中心に、夏まつりやふれあい寄席等で人気者になっていました。そして「鶴笑コメディーワークス」という製作会社まで船出する勢いでした。 ●その仲間のプロデューサーの鳥羽隆史さん(シンガポール在住5年)や、DJやミュージシャンで活躍中のミッキーこと木下みちひこさん(同、12年)達が、日本文化を世界に伝えようと「ONDO制作プロジェクト」を立ちあげ、昨年「シンガポール音頭」、マレーシアの「ジョホール音頭」等を作ったところ現地で大好評。今年は、「ASEAN交流2003」を記念して、ASEAN(東南アジア諸国連合)をテーマにした音頭を作る事になり、なんと白羽の矢が立ったのがボクちゃんでした。ウレシ〜イ。 |
| ●昨年、鶴笑君らと大阪釜ヶ崎のあいりん地区の三角公園で、ボランティア寄席に参加した時、歌った河内音頭をシンガポールから日本に帰国されていた前出の鳥羽さん達が気に入って下さり、落語家で只一人の河内音頭取りの私が「日本アセアンしあわせ音頭」を唄う事になったのです。 でもレコーディングだけならもったいないと、各地で「ふるさと寄席」をボランティアで開く事になり、文福一座の腹話術師の千田やすし君を連れて行きました。 |
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| ●シンガポールでは、大阪府事務所20周年を記念して行なわれ、まず鶴笑君はシンガポールのシンボル、マーライオンの紋をつけた黒紋付で高座にあがり、落語と紙切り、続いて千田君の腹話術と大爆笑。私は一応十八番の「大相撲見物」の落語、そして相撲甚句を唄うと皆さん大喜び、三人そろっての大喜利バラエティも、河内音頭やおもしろマジックと大サービス。 イラク戦争やSARSさわぎで、一時は中止になりかけたこの企画、しかし、こういう時だからこそ明るい話題がほしいと熱望されて実現した「シンガポールふるさと寄席」。終演後、お客さん達とのふれあいの握手、心から感動しました。 ●その乗りで翌日はフェリーで一時間、船で国境を越えてインドネシアのバタムへ。地元のラジオ局に出演し、サウスリンクスというゴルフクラブでバタム日本人会主催のふるさと寄席。ここは、単身赴任の方が多く、なつかしい日本の笑いに大満足して下さり、翌日は船で三時間かけてマレーシアのジョホールへ。まず現地の日本の幼稚園児に、腹話術のプレゼント。その前に私がチョンマゲのカツラをかぶり、相撲ゆかたを着て登場し、子供達とすもうをとり大もりあがり。夜は、ジョホール日本人会さんの寄席があり、翌日のシンガポールでのレコーディングのため車で国境を越えました。 ●途中パスポートを見せ、荷物検査等けっこうきびしい所らしいですが、私がすもうのカツラをかぶり、ジャパニーズコメディアンと紹介されたらすぐ通れました。笑いに国境はないな〜。インド人街やチャイナタウン等、多民族の方々がいるシンガポール。どこで出会っても笑顔がかえって来ました。我々は鶴笑君達と「アセアンわらわせ隊」を結成し、これからも各国で「ふるさと寄席」を行なう事を約束しました。紙面の都合で少しだけ「日本アセアンしあわせ音頭」の歌詞をご紹介しましょう。 ハァ〜 アセアン10の国に住む、人の数だけ夢がある、その想い持ち寄って、手を取り、輪になり、レッツゴー(ヨイサ ヨイサ)あの顔に(ヨイショ)その顔に(ヨイショ)笑顔咲かす毎日、山の国で、海の国で、アセアンしあわせ音頭〜。 CDが届きましたら、各地でプレゼントしますので、アセアンとまっててね。 (月刊センター5月号より抜粋) |